「パパおかえりー!」


「どうしたの?」


「忘れ物した」


言ってくれれば届けたのに。


「乃愛~!」


!!!

慶太!


「…………あ、旦那さんや」


恭の眉間にグッとしわが寄る。


「………なんでいんの」


「ちょっとね…」


「ヘタレさんなんだよ~」


………やばい。


恭の機嫌が悪く…


「……乃愛のなんですか」


「いとこです」


「…えっ…!?」


驚く恭。


「言ってなかったっけ?」