ご飯が並べられたテーブルを見られないように藤波先輩の前に立ちふさがる。


「つ、疲れてるならお風呂沸いてるので!」


「………そうする」


藤波先輩は高校時代、好きな人がいたらしい。

あくまで噂だったけど。


だからどんなにかわいい子が告白しても頑なに断っていた。


「……………」


2人分並んだ…今日の夜ご飯。

「食べとこ…」


あたしは藤波先輩がお風呂から出てくる前に、って
急いで2人分の夜ご飯をつめこんだ。