あたしは愛される運命じゃないんだ…。


だからもうこの気持ちは心の奥にしまっておきます…。




想うだけ辛いならもう想いません。



“ぎゅっ”


突然、藤波先輩に手を握られた。


藤波先輩は寝てる。

なのに指が絡まる。



「…やめて…やめて…先輩…」


今封じ込めるって決めたのに…
気持ちが揺らぐ…


「やめて…っ…!!」


絡まった指を振りほどいてあたしは寝室を飛び出した。