「…ほんとは…悔しいよ…むかつく…」 雅はハンカチで目をそっと拭きながら泣き続けた。 「なんかごめんね?乃愛の誕生日を祝うつもりだったのに」 「大丈夫だよ?雅、幸せでいてほしいよ」 「…ついこないだまで逆だったのにね」 「そうだね」 ウォータープルーフだったのかあんなに泣いたのにキレイなアイラインを残した赤い目。 「絶対、絶対に…無理しちゃやだよ?」 「はいはい」 「泣きたいときは、いつでも連絡ね」