「フレンチトースト、余ったから食えば」


それだけ言って…また部屋に消えた…。


あたしはフレンチトーストをそっと口に入れた。


「………おいしい…」


『余ったから食えば』そんな優しくされたのは久しぶりで
泣きながらフレンチトーストを無我夢中で口に入れた。


「っひっく…ん…」


普段から2人分のご飯を口に詰め込んでるだけあって
たくさんあったフレンチトーストを見事に完食した。


それをコーヒーを入れに来た藤波先輩に見られた。