勇気を振り絞って言ってみた。


………………返事なし。


だと思った。


「…壁紙…は…好きな子ですか…?」


また返事はなかった。



あたしは無言でその場を去った。


涙をお風呂で洗い流し、ダブルベッドに潜り込んだ。







染めた茶髪をもとに戻して肩より伸びた髪を切ろうかな、って考えた。



あの子は一体、誰なんだろう。



「藤波先輩…」


どうしよう、切なくなってきた…。


夢のなかで…優しい藤波先輩に会えますように。