「んーっ」
カーテンの隙間から伸びる日差しが眩しくて目が覚めた。
…頭いたーい。
全身の倦怠感。
こめかみがズキズキ痛む。
「…ん、」
寝返りを打とうと横を見ると、そこにはなんとたっくんのドアップの寝顔。
うわーほんまきれいな顔。
まつげ長っ
ふふふー
…てそんなん思ってる場合やなくて!
なんでここにおんの?
なんで隣で寝てんの?
あかん、どんなに昨日のこと思い出そうとしても全く覚えてない…
「…あ、友里おはよ」
頭を抱えて悩むあたしの頭をそっと撫でる大きな手。
この温もり、昨日の夜ずっと感じてたあのあたたかさ…
そっか、たっくんやったんや。
「どう?大丈夫?」
カリカリに乾いた、冷えピタをとっておでこに手をあてる。
そんな些細なことに、胸が高鳴る。
「熱は下がったな。よかったよかった。」