おれはちせの笑顔に浸っていた。


そのとき…

母親とは違う声が耳に届いた。


なんで話してくれなかったの?

わたしじゃ頼りにならなかったの?


突然の声。


これは…

見えなくても、

おれにはわかる。

愛しいこの声。


おれの心の居場所が、

そこにあった。