食後の番茶をすすりながら、

「これからどうしましょうか?」

と聞いてきた。

俺はちらっと時計を見て、

「そうだなあ。もうすぐ2時半になるし、ちょっと遠くへと言うわけにもいかないから、う~ん。そうだ、浅草まで足をのばしてみませんか?このあたりで、二人でうろうろするのは君が気を使うだろ?」

彼女の顔を見ると、不安な様子がはっきり見て取れた。

彼女は仕方ない、というような顔をして、

「そうですね、、、。あの辺まで行けば、ばったり会っても言い訳をつくれるし。」

とつぶやいた。