しかし、それでもみんな教授の授業には喰らいついていく。

教授の物を教える情熱が半端ではないのがわかっているからだ。

俺もやれやれまたかいな、とうんざりしつつもやってやるぜと静かに闘志が湧いてくるのがわかった。

さあ、どこから試験範囲なのか、と確認しようと思ったその時、思い出したのだ。

「あっ、しまった、、、、。」

そうだ、今日は彼女に会う日だった。

自分から言い出しておいて、都合で会えないなんてなあ、虫が良すぎる話ってもんだ。

しかし、あさってが試験なのに女に会うなんていうのは俺にはできなかった。