主治医に呼ばれた俺。 「真実さんは…もう…」 真実の主治医が言った。 「…もうって何だよっ!」 俺は主治医の胸ぐらを掴んだ。 …もう、て…何だよ。 泣き崩れた。 それから会社の仕事の残業と言って真実の所に行かない日もあった。 主治医から電話があった時は嘘と言う言葉を泣きながら連呼した。 ――葬式の当日。 真実の友人や親戚が訪れた。 もちろん、真実のお兄さんも。 時々、お見舞いに来ていたお兄さんは末期のガンと聞いて、泣き崩れた。 たった…1人の妹。 そして、たった1人の家族。