「、、、、、もう、我慢できそうにない。」

、、、、え?

「試験が終わるまでなんて、待てない。夏葉」

と彼は耳元ではっきりと言った。

そう呼ばれ、顔を上げた。

「俺は、、、、俺は、君が、好きだ」

「!!!」

「誰にも渡したくない、君が好きだ」

雨音は依然強く、止む気配はない。

彼のこの言葉を聞いて、今までの彼の言葉や行動がパズルのように組み合わさってあたしの心に落ちてゆく。

あたしを抱く手が強くなった。