はなおの縁ー双葉編ー

もう、本当にびっくりした。

ここで、勉強していることはほとんどの人は知らないはずだからだ。

昨日、佐脇さんにも言わなかったはずだ。

佐脇さんは、あたしの側に座りながら持ってきた盆を卓に置いて聞いてきた。

「どう?おどろいた?」

にこにこしている。

すぐには言葉が出てこず、うなずくだけで答えた。

「あはは、成功、成功。」

「どうしてここにいるのがわかったんですか?」

ここにいたってまだ頭が回らないあたしは完全に彼のペースにはまってしまっている。

「昨日、君が帰った後、おばさんに聞いたんだよ。君、出掛けにおばさんに言っただろ?明日からまた世話になるって。何のことなのか聞いたら、ここで君が試験勉強をすると言っていたからもしやと思って来てみたんだ。そしたらさ、おばさんがこれ持って行けと渡してくれたんだ。」

とあんみつを指差した。