「じゃ、俺、ここにいるから」 入口を抜けるとすぐに雑誌を取りに行った彼氏に頷き、私は階段を上がり、図書館の2階へと足を運んだ。 大学に入学するとすぐに告白され、付き合いだした今の彼氏とは、学部も趣味も、まるで共通点が無い。 そのせいか、どこか物足りないような気持ちになる時があった。