「あ。加藤さんだ。」 「今度はだまされねぞ。」 「そうか。好きな子がすぐ近くにいてもそうやって離れちゃうんだね。」 「どうせ、そうやって俺をだまそうとするんだろ。」 「まあいいよ。僕はすぐ助けるべきだと思うけどね。」 「は?」 俺はあまりにも気になって、瞬が見ているほうを見る。 すると、女子たちに卵を投げつけられていた。 もちろん投げているほうは笑っている。 その中心に、調べた顔があった。 「おい、葵!」 後ろで瞬の声がするが、無視して走る。