君に Ⅰ


涙がとまって落ち着いてきた頃、私が今どういう状況にいるのか考える。


「・・・!!!」

「大丈夫か・・・?」

神崎君が私の顔を覗き込む。

「ご、ごめんなさい・・・。」


「ごめん。ビックリしちゃったかな?」

彼は少し笑う。

その顔が可愛くて、思わず笑顔がこぼれる。

「笑ってくれたね。ところで、ちょっと聞きたいことがあるんだ。」

何が聞きたいのか分かっていた。


私はいすに座る。