いや。 もう過ぎたことはいいんだ。 舞歌はここにいる。 それだけで、十分だった。 俺は、面会時間終了ぎりぎりまで、舞歌と話した。 そして、もうすぐ楽しかった時間が終わる。 「あ、もう時間だ。俺、もう帰るね。」 後ろを振り返る。 舞歌が子犬のような目で俺のことを見つめていた。 俺はため息をつきながら、舞歌の頭をなでた。 「明日も、また来るから。」 「絶対?」 「うん。」