君に Ⅰ


私は廊下を走っていた。


「葵・・・。私、頑張るからね。」

そうつぶやいた。


そのときだった。


パンッという音が2回聞こえた。


私は時が止まったようにその場に倒れこんだ。



1発目が右肩を通り抜けた。

2発目が左の太ももを掠めた。



肩から赤い血がにじみ出てくる。

太ももからは血がたれてきた。



痛い。


でも、ここで倒れたら殺される。