君に Ⅰ


「!!!」

もちろん声は出ない。

男は、私の前に立つと、得意そうに喋りだした。


私が要約してみるとこんな感じだ。



ちょうど1ヶ月前。殺人事件を起こした。


そして、逃走生活を送っていた。

1週間ほど前、とうとうお金が底をつき、体力も限界で逃げられそうになくなってしまった。


しかも、顔まで知られてしまって、そこらじゅうで指名手配書が出回っていた。


もう、おしまいか。


そう思ったとき、黒い車が自分のところにやってきたという。


それに乗っていたやつらは、俺に名前を聞くと、腹を殴り、車に乗せた。




車が止まったとき、俺はある部屋にいた。


目の前に女の子が1人いた。