君に Ⅰ


校内には誰もいないと思ったが、いた。


私は、教室の隅でうずくまってる人を外へ促す。

残り30秒になったとき、防火扉が閉まり始めた。



「まだ人がいるのに!!」

私は人を床に滑らせた。


ぎりぎりで間に合う。



そして、ぴぴぴぴという音が聞こえた。


私は全力疾走で放送室に向かった。


もちろん。









まっちゃんを助けるために。