君に Ⅰ


りこは周りが見えていない。


青ざめた顔でヒステリックに叫んだ。

「こんなことするなんて聞いてないわよ!!」

男はりこのほうを見た。

りこは続ける。

「約束と違うじゃない!
いますぐやめて!!!」


すると、その男はぎらぎらと光る歯を見せるようににやりと笑う。


「な、何がおかしいのよ!」

「お前、馬鹿だな。」