そして、時間は過ぎ去り、今日、僕は東京に行くことにした。

ある夢のために

彼女も僕も何も言わず、黙っていた。

あの一言をいわなきゃ。

僕は焦っていた。

けど、口は鉛のように重く開けられなかった。

そうして、電車がきた。

僕はついた電車に乗り込んだ。

彼女が口を開く。

「バイバイ。田辺くん。元気でね。」

僕は体が熱くなるのを感じた。