白い手紙  ~ 二つの心~






「おい、何してる。そんなくだらない話

してないでさっさとこいアホ」




 
 もう夜行はさっさと奥のドア前に立って

 待ってくれていた。




 っていうか聞こえてたの!?今の話!
 
 心の声も読めて耳までいいってか~!?




「はいはい...」




 は~、ため息つきたいよ。




「はい、は一回だろ」




 少し不機嫌になる夜光。
 
 そしてもうひとつ、笑い声。