白い手紙  ~ 二つの心~





 はあ、どうにかならないかな。




「にゃ~ん」



「く、くすぐったいよ。みーちゃん」



 枕元に真っ白な猫が一匹、家にいるだけ

 でその他の家族はいない。

 親は、小学生の頃にとっくに死んでる。



「洗濯物干したらご飯、持ってくるから

ね~。ちょっとまっててね」




 人の言葉がわかるのか、みーちゃんは

 必ず「にゃ~お」と丁度いいタイミング

 で鳴く。賢い子だ。