白い手紙  ~ 二つの心~





「ところで夜光、これから何処に行くの?」




 今さっきのことは水に流して、再び

 目的地へと歩き出す。




「なんだ。お前そんなことも考えずに

家をでたのか?やっぱ馬鹿女だな」



 うぐっ...痛い...けどその通りで

 ございます。




「はいはい。どーせ馬鹿女ですよーだ」




 口を尖らせながら言った言葉に反応して

 夜行の口角が上がる。



「わかってるならいい」



 
「わー。夜光さんってば不気味...」