ある時、突然暗い顔をしながら俺に

 こう言った。



「ごめんね?夜光君....」



 後ろに何を隠しているのかが気になって

 俺は「どうしたんだ?」と聞こうとした

 けど、遅かった。




 ぐさっー....。



 今、何が起こったんだ?




 自分の状況がよく分からなかった。

 まさか、刺されるなんて思ってもみな

 かったから。



「な、にをー.....」




 最後に映った彼女の顔は、涙が溢れて

 頬に伝っていた。