俺も、なんとなく分かる気がする。 同じような目にあったことがあるから。 「けど、お父さんとお母さんが見守って くれてるって分かって、それだけで 私は十分、って思えるようになったの。 これもみーちゃんのおかげだから」 空は俺の隣に座って、高い空を眺める。 「俺が助けてあげたんだ。俺にも礼くらい 言え」 「はいはい、ありがとうございますぅー」 口を尖らせるようにしてこいつは 俺に言った。 こいつ....。