白い手紙  ~ 二つの心~






 ガララッ――...。




「あ、お母さっ――....あなた、誰?」




 長い黒髪の高校生ぐらいの少女の

 顔から笑顔が消えた。




「俺は夜光。風間さんの代わりに俺が

来た」




「お母さんは?お母さんはどこなの??」





 ....どういうべきか。

 やっぱり本当のことを告げたほうが

 いいんだろうけど。





「...お前のお母さんは刑務所行きだ。

出られるころにはたぶんお前は大人に

なっているころだろう」





「けい、むしょ?どうして!?どうして

お母さんは刑務所に入ったの!?」





 娘の近くに寄って椅子にゆっくりと

 座る。




「いいか?よく聞け。お前のお母さんは

お前のために自分を犠牲にしたんだ」