白い手紙  ~ 二つの心~





 風間さんの娘に会おうとエレベー
 
 ターで三階に到着した。




 チーンッ―――...。





 開くと、306号室へ移動する。





 廊下を歩くと、見覚えのある顔が

 ちらっと見えた。





 あれは――...。

 予定って言ってたけど

 ....彼氏か?




 ゴンッ――...!!




「いっ――....!!」




 角に頭をぶつけてしまった。
 
 妖怪である俺が怪我をするなんて

 久々のことだった。




 
 ま、俺には関係ないしな。




 
 頭をさすりながら306号室へ

 入る。