「誰なの!?ねえ、由一を殺したのは
いったい誰だって言うの?!」
綾香さんはとても興奮状態で今にも
怒り狂いそうに大声を上げる。
「それはー...」
「それは...?」
「まだわかりません」
今のところ、まだ事情聴取と時雄
さんの遺体の周りしか調べていない。
「そんな....」
がくん、と綾香さんは地面に座り、
青ざめた顔で床を見る。
「源田さん。俺はもう少し情報がほしい
ので、他のところにも行ってみます。何か
手がかりがあるかもしれないし」
「ああ。わかった。俺らはこっちで何か
あったらお前に知らせる」


