源田さんはメモを胸ポケットから取り
出して書き出す。
「風間さんは被害者が殺されるまでの
間、何をやってた?」
「はい...洋子さんの朝食の準備を
手伝おうかと思って私も台所に行きま
した」
「風間さんの仰っていることは本当です。
私と一緒に作業をしていました」
...そうなると、風間さんには
アリバイができるな。
「お、俺は...俺たちは風間さんに呼ば
れてここに来たんだ!殺してない!殺せ
るはずないだろ!友達なのにっ!」
「落ち着け!まだ取り調べてるだけだ。
何も犯人が断定したわけじゃない」
そう。まだ犯人は断定していない。
だけど、きっとこの4人の中に
犯人はいるだろう。


