白い手紙  ~ 二つの心~






「どうして...どうして由一が!!!」




 
 どうしようもない気持ちを源田さん

 にぶつけている。

 それはもう仕方のないことだろう。

 恋人の由一さんが殺されたのだから。





「どうして..どうし、て....」




 ずるずると綾香さんは下に落ちて

 いく。




 これはもう仕方がない。

 殺されてしまえば、二度と生き返る

 ことはない。






 あっけないな。人間の命というのは。





「死んでしまえば仕方のないことだ。

泣いてばかりいてー...「あんたね!?」




 ..は?




「あんたが由一を殺したんだわ!!

そうなんでしょ?!」





 がっ、と俺の服を掴む。