白い手紙  ~ 二つの心~






「へぇ...なんか、兄弟みたいで羨ましい

 な...」




 ――...空?




 そういえばこいつには親がいないって

 いってたことを思い出した。

 交通事故、だっけ。



「ところで嬢ちゃん、今日はなんか用事が

 あるのかい?」




「あ、わかります?今日はちょっと知り合いに

会ってくるんです」




「お。まさか男か??」




 いやいや、ありえないだろ。




「まあ、はい。そんなところです♪」




 .....は?今なんて言った?

 はいそうです??





 また、もやもやとした感情が心を

 かき乱す。