白い手紙  ~ 二つの心~






 むくりと布団から起き上がって冷蔵庫

 に入っているお茶を取り出す。




「ひとつの法則です。相手からはその人物

 が本物のように見えても、もうひとり

 その場に本物がいたとしたらその法則は

 崩れる」




「それは....!」






「はい。源田さんの想像している事と同じです。

相手は宗教関連であればそれは可能になる」




 そう。宗教ではないと不可能なことだ。





「しかしなぜ宗教が....」




「さあ、まだ俺にもわかりません。けど

なんらかの形で今回の事件と繋がっている

とみていいでしょうし」




 
 そう。これは何かで繋がっているよう

 にしか思えない。