白い手紙  ~ 二つの心~





「それで?その話、っていうのは??」




 食事も終わり、俺はタバコを吸っている

 源田さんの元へ近づいた。




「そうだ。まず聞き取りのときに時雄の

ものだった日記を奥さんから受け取った」




 源田の胸元から出された一冊の本を

 俺へと手渡しで渡された。





 日記...。





 ぺらっとめくって見るとなにやら文字が

 書いてあった。




“初めて日記と言うものをつける。

 美紀子との交換用ノートだ。

 なんか少し照れくさいな。

 

 愛してるよ
 
 美紀子            ”




 そうつづられていた。


 

 ふむ。

 二人の仲はとてもよかったと見える。




 次の2ページをめくると、今度は

 美紀子さんだ。