ソイツは振り返ると顔を赤らめた。


「私だって!別に好きで千尋の隣で寝るんじゃないしっ。部屋がないの。」


「…顔赤いけど?やましいコトでも考えた?」


「かっ!!考えてないっ。変態!」




ますます顔を赤らめた。


赤らめたどころじゃない。


茹でタコみたいだな。



「はっ、」


「!…そこ笑うところじゃないし」


「!!」



笑ってたのか?


ああ、まだ俺も笑えるんだ。



「…もう、いい。私、寝るから。」


は?


寝る?


「まだ7時だけど…?」


「うっ……!ウルサい!寝るったら寝るの…!」



面白い。


俺の一言で顔色がどんどん変わる。


―――リトマス紙みたいだな