折りたたみ傘をその子の手に握らせた。
「あっ!怒った?あのさ、迷惑ついでにお願いがあるんだけど。」
「何!お人好しだからって何でもいいってワケじゃないんだからね。」
「あ~怒ってる。クスッ…分かりやすい。」
「…もう帰るよ。」
あ~もう!
公園になんかよらなければ良かった。
顔がいいからって言ってもいいことと悪いことがあるの!
本当に厄日だよ。
私はその子に背を向けて歩きだそうとした。
「あっ!悪かった!ごめん。あのさ、」
もう一度だけ後ろを振り返った。
ブランコから立ち上がって私の傘を握っている。



