あたし達、3人は電車から降りて高校へ向かう途中。



「こっからどうやって行くのー?」



あたしは極度の方向音痴。



空遥と裕ちゃんがいてくれて良かった。



裕ちゃんは地図を見て場所を確認していた。



「あれじゃない?」


裕ちゃんが指をさした時、



ドンっ


女の人と裕ちゃんが激突した。



「きゃっ!」



女の人は悲鳴をあげながらこけそうになったがこけなかった。


しかし、その勢いで鞄の中の物が飛び出てきて床に散乱してしまった。



「大丈夫ですか!?」


裕ちゃんが慌ててその女の人に駆け寄った。


「すみません、大丈夫です」