「でね、茉奈ちゃんが見事VIP組に入ってくれた事は嬉しいんだけど……」




そう困った様な顔をして、言葉を濁した早乙女さん



「なんだよ、湊?」



「いや、そのVIP組の一人の凛くんがねーダウンしちゃったみたいなんだよね」



なんですと。
あの凛がダウンだなんて

すると、優しい光輝くんが早乙女さんに言う



「凛、熱出たの?学校は?」



「学校は早退したらしいけど、凛が誰か付いててほしいんだって。だから、ここは茉奈ちゃんと葵。寮に戻って凛の看病してくれないかな?」



そうにこやかに言う早乙女さん
それに光輝くんが反応した



「なんで?俺も茉奈と行きたい!」



「光輝はちゃんと授業出なきゃ、また居残りになっちゃうでしょ?」



そう宥める早乙女さん
光輝くんは拗ねた様な顔をして、「分かった。」と渋々了承した


いや、光輝くんはダメであたしはいいのかよ
それはどう選んだんだよ、早乙女さん