初恋メランコリック




「ちょ、ちょっと茉奈ちん!それガチで言ってる?」




不安そうにあたしに駆け寄る千尋




「ガチに決まってんじゃん。ねぇ、茉奈ちゃん?」



「…ふぇ?」




梨紅の仔犬のような瞳に迫られ、上手く言葉が出なかった


だ、だってあれは可愛すぎる!




「ちっ!この性悪ヤローめ!知らねーぞ、怖~い怖~い葵くんに怒られても」



「そーゆー千尋のすぐ葵にチクる所ってウザいよね。マジないから」



「くっ!おめー、よくもこの千尋くんを……あーちゃん!ちょっと来てよ、りっくんがー!!」



「……ちっ!余計な事を…」




………


………………



え?

あの梨紅が、まさかの舌打ち!?

いやいやないから。
きっと聞き間違いだろう


すると、今までアリの行列で遊んでいたであろう葵がこちらにやって来た
光輝くんと早乙女さんは、二人でどうやら談笑している


葵が梨紅の目の前までやって来た

葵の後ろで千尋がケケケと他人事の様に笑う姿が見える
なんてたちの悪い。