「ゴメン…優。ちょっと待ってて!」 私は、慌てて家の中に入り自分の部屋に走った。 「おっかしいなぁ…自転車の鍵どこに置いたっけ?」 部屋中を引っ掻き回し、自転車の鍵を探した。 「えぇ…?昨日たしかに鍵をかけて、部屋に持ってきたと思ったのに」 私は独り言を言いながら、探していると。 玄関から優の叫ぶ声が聞こえた。 「姉ちゃん…まだぁ?遅刻しちゃうよ」 「あぁ〜!わかったぁ。もう、下に降りるから…」