これと言って、家族に不満はない。 義父は、私に優しい。 優も素直で、私になついている。 とても…幸せな家族だ。 今の時点では…の話しだけど。 「優ぅ…お姉ちゃん、ホントに!行っちゃうからねぇ〜! ホントに知らないよ〜」 「待ってよ…一緒に途中まで行く!だから、姉ちゃん待って!!」 「分かったから、早く仕度しなさい…」 優を急かす私は、玄関に立ち待っていた。