「春陽ちゃん、お疲れ…また明日ね」 バイトが終わった私は、春陽ちゃんに挨拶をして店をでた。 「へっ?」 ……ザァァァア。−− 外に出て、初めて雨が降っている事に気付いた。 今日はずっと、あの無愛想な男が気になっていて、外の様子なんて目に入らなかったからだ。 「どうしよ…傘持ってきてないや。それに今日は一日中、晴れだって天気予報で言ってたのに…」 お母さんに迎えに来てもらうしかないな!!