「ただいま…」 やっと家に帰りついた私は、リビングのソファーに座り込んだ。 「あぁ…ドジ姉ちゃんが帰ってる」 帰ってきた私を見つけるなり冷やかす優。 「ドジで悪かったわね!!」 と少し膨れる私に、はい!っと自転車の鍵を優は手渡した。 「ありがとう優!!自転車がないと帰りが辛いんだよなぁ〜」 なんともババ臭い台詞を口にする私。そして… 「優…。茜。ご飯できたよ」 キッチンから母の声がした。