「優君から…どうしたの?」 携帯をカバンになおす私に春陽ちゃんが聞いてきた。 「いや…それがねぇ私、自転車の鍵を無くしたと思ってたんだけど… 下駄箱の上にあったって!」 「茜ちん…ってマヌケかも……」 私の話しを聞いた、春陽ちゃんがゲラゲラと笑った。 確かに最近の私はマヌケに近い。 よく何かを忘れたり… 物を何処かに置き忘れたり、やりかけの作業も忘れる。