あ……蓮ちゃん……。


蓮ちゃんは楽しそうに先輩達と話していた。

その姿を見て、少し安心する。


「先輩達、早く試合しましょーよ!!」

「翔太、ちょっと待ってろ。
今チーム分けしてるところなんだから……」


鳴瀬先輩にそう言われ、花井君は仕方なく静かにして待つ。

なんか……本当に高校時代に戻ったみたい。

蓮ちゃんもあの頃みたいに生き生きしている気がした。


「大和と蓮は分けるだろ……。
それで……」

「あ、俺は高瀬先輩とは違うチームで!
先輩を倒したいんで!」

「じゃあ、蓮。
お前、翔太の子守りな」

「え……俺っすか?
マジかよ……」

「鈴山先輩!
一緒に高瀬先輩を倒しましょう!」


キラキラした目で花井君にそう言われ、蓮ちゃんは小さく笑いながら花井君の肩を叩いた。