先輩達との話を終え、俺は急いで家へ帰ってきた。
玄関を開けると俺の目に入ってきたのは……
……女物の靴が多い。
栞奈と蓮しかいないと思ってたけど……誰か来てるのか?
「ただいま……」
俺がリビングの扉を開けると……何だかよく分からない光景が広がっていた。
隣り合って座る栞奈と蓮。
その向かいには……俺の知らない女が二人。
メイクの濃い女が栞奈のことを凄い形相で睨んでいた。
そして……
「付き合ってるんでしょ!」
「だから付き合ってないっつってんだろ。
何回言わせりゃ気が済むんだよ」
……蓮がなぜかキレ気味だった。

