「まだ、警察署には行けない」

『何?!』

・・・

隆弘の言葉に、

一同が驚く。

・・・

「倉庫に仕掛けられた

爆弾を止められるのは、

私しかいないからですよ」

・・・

その言葉は、

本当か、それとも偽りか・・・

・・・

「相馬、この車に乗って。

川上さん、車を運転してもらえますか?」

・・・

「わかりました、

タイムリミットまで、あと何分?」


「…あと10分を切ったかな?」

そう言って隆弘は微笑んだ。

・・・

制止する周りの警官を振り払って、

私は隆弘を車に乗せると、

川上は車をもうスピードで走らせた。