次は莉穂先輩の返事にみんなが注目だ。


突然のことに莉穂先輩は目を丸くしている。


「莉穂、返事は?」


委員長が優しく問いかける。

あんな優しい顔の委員長を初めて見た。


「はい、お願いします」


莉穂先輩は真っ赤な顔で、ハッキリと答えた。


「オー!やった!」

「おめでとう!」

「ヒューヒュー」


あちこちから祝福の言葉と拍手が聞こえる。

私と大智も拍手した。

委員長と莉穂先輩は幸せそうに抱き合っていた。



その後、次から次へと勇気ある告白をする人が続く。


「咲良、あっち行こう」


大智に手を引かれ、校舎の方に戻る。