「あれ?メニューないんですか?」


お好み焼き 300円 


としか書かれていない。


「あー、一種類しかないから」


「えー、簡単ですね」


「味で勝負だから」


お好み焼きを2つ買って、近くに設置されている教室にある机と椅子で作ったテーブルセットに向かい合って座る。


「お、うまい!」


「うん、美味しい」


委員長が自信を持って勧めるだけあって、とても美味しかった。


「あれ?さっきの駄菓子屋の子!」


私たちが食べている横を通りかかった集団の中から声が聞こえた。


「あ、田島くんたち…」